こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。
いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
最近、朝晩はだいぶ寒くなって来ました。
こういう時期に多いのが、寝違えやギックリ腰、ギックリ背中です。
ここのところ、当院でもこれらの症状で来院される方が増えています。
さて、ギックリ腰やギックリ背中は一体どうして起きてしまうのでしょうか?
ギックリ腰、ギックリ背中の原因1:冷え
まず1番目の原因は、「冷え」です。
寒くなったり、冷えたりすると筋肉は「硬直する」という性質があります。
またこの時期は、掛け布団が毛布なのかタオルケットなのかとても迷う時期ですし、寝ている時に暑くて勝手にどけてしまっていることも多々あります。
そのため、知らず識らずのうちに体が冷えてしまうことが多いのです。
このようなことが続くと、朝起きた時や何気ない動きの時に激痛が生じてしまいます。
冷えは万病の元にもなりますし、体を冷やさないことが何よりも大事です。
ギックリ腰、ギックリ背中の原因2:筋肉疲労
二つ目の原因は「筋肉疲労」です。
これは運動の有無だけでなく、日常生活や仕事場などで、同じ姿勢や無理な姿勢でいる時間が長いことで筋肉が疲れてしまうことが原因です。
肩コリの原因にも、この筋肉疲労が一つの要因として挙げられます。
筋肉疲労の解消には、同じ姿勢でいる時間をできるだけ短くすることはもちろんのこと、ストレッチや運動で体を動かして血流を良くすることが方法の一つです。
ギックリ腰、ギックリ背中の原因3:筋肉の柔軟性不足
先ほどの「筋肉疲労」のところにも近い話ですが、パソコンやスマホなどの操作で、ずっと同じ姿勢でいたりすると筋肉が固まり、筋肉の柔軟性が失われてしまいます。
このような状況で、急に動いたり、重いものを持ったり、変な体勢で作業した時に、筋肉が耐えきれなくなってギックリ腰やギックリ背中が引き起こされてしまいます。
そのため、重いものを持ち上げたりする時は、「垂直にしゃがんで垂直に立ち上がる」という行動がとても大事です。
横着して腰を上げたまま下の物を取ったり、変な体勢で物を取ったりすることは、たとえ筋肉の柔軟性が失われていなくても、避けないといけない体勢です。
また、筋肉の柔軟性が失われていると、くしゃみでギックリ腰やギックリ背中になることもあります。
くしゃみをする時は、壁やテーブルに手をついてするなど、勢いよくくしゃみをするのを避けないと、思わぬ悲劇が訪れるので注意してください。
筋肉の柔軟性を取り戻すには、「筋肉疲労」のところでも述べましたストレッチや運動で血流をよくするとともに、冷えにも気をつける必要があります。
また、筋肉が硬い人は「体の水分が足りない」というのも共通していますので、体重に「0.035」という数字をかけて出た値分の量の水分を摂るように心がけましょう。
*例えば、体重60kgであれば60×0.035=2.1L、体重50kgであれば50×0.035=1.75Lとなります
ギックリ腰、ギックリ背中の原因4:骨格の歪み
ギックリ腰、ギックリ背中になってしまう原因の中で、この「骨格の歪み」というのが一番大きいと私は考えています。
骨格の歪みのある人の全てがギックリ腰やギックリ背中になる訳ではありませんが、この骨格の歪みがあると、そうなりやすいベースを元々持っているということになります。
つまり、骨格の歪みがある方は、少し冷えたりしてもギックリ腰やギックリ背中になりやすいですし、少し筋肉疲労や筋肉の柔軟性が失われたりしてもなりやすいということになります。
「冷え」、「筋肉疲労」、「筋肉の柔軟性不足」の場合は「筋肉の肉離れ」
「骨格の歪み」の場合は「脊椎のズレ」
によるギックリ腰、ギックリ背中の要因が強いと考えられます。
詳しくは「ギックリ腰にはタイプが2つある」のブログもお読みください。
骨格の歪みが起こる原因には「下顎のズレ」も関係している
骨格の歪みが起こる原因は、「下顎」のズレがかなり大きいと考えています。
下顎がズレることで首がズレる(この逆パターンもあります)。
首がズレれば背骨がズレ、背骨がズレれば骨盤もズレる。
こういう流れが起きやすいのです。
そのため、当院では首、背骨、骨盤はもちろんのこと、下顎の調整もしています。
骨格の歪みを取り、筋肉の柔軟性を取り戻し、冷えに気を付けるようにすれば、ギックリ腰やギックリ背中にはなりません。
ギックリ腰やギックリ背中を繰り返してしまう方は、根本的な原因が取り除かれていないために何度も繰り返してしまうのです。
痛みがなくなったからと言っても、それは「治った」訳ではありません。
ギックリ腰やギックリ背中でお困りの方、何度も再発してしまう方はぜひ一度当院にご相談ください。
ギックリ腰、ギックリ背中の応急処置【4つの方法】
さて、ギックリ腰、ギックリ背中になってしまったら、どうすればいいでしょうか?
①安静にする
痛くて動くこともできない、という場合には安静にするしかありません。
どこかに治療しに行くにしても、動けないことにはどうにもできませんので、少し動けるようになるまでは安静にした方がいいと思います。
安静にする際、膝裏にクッションや枕を入れて、両膝を曲げるようにしていただくと、足をまっすぐに伸ばした時よりは腰の痛みは楽になると思います。
②冷やす、温めるを繰り返す
ギックリ腰、ギックリ背中の原因が肉離れによるものであった場合は、肉離れによる炎症が起きています。
患部を触った時に、少し熱を持っている感じがする時は炎症が起きてますので、炎症の有無はそれで判断してみてください。
「熱を持っているかどうかわからない!」という方や「この痛みが肉離れなのか骨格の歪みなのかわからない!」という方は(そういう方がほとんどだと思いますが)、いずれにしても大なり小なり炎症は起きてますので、まずは炎症を抑えるために患部を「保冷剤」などで「冷やす」ことから始めます。
氷でもいいですが、体温などによって溶けて濡れてしまうので、保冷剤が一番いいと思います。
ただし、保冷剤を直接肌に当てると冷たすぎるので、タオルで包んで適度な冷たさにしてから使用してください。
また、冷やしたままだと筋肉が固まってしまうので、筋肉が固まるのを防ぐためと炎症物質を血液中に送り込むために、「温める」という作業を続けて行います。
この場合はカイロや電子レンジで温めるホットパックで温めるのがいいと思います。
(Amazonのwebサイトより画像引用)
保冷剤と同様に熱すぎないようにタオルなどで包んで使用しましょう。
5分冷やす→15分温めるを1セットとして、だいたい3セット(合計1時間)ほどやっていただくだけでも、この後の回復に差が出てきます。
これはギックリ腰やギックリ背中だけでなく、ふくらはぎの肉離れや足首の捻挫などの場合にも応用できますので、参考にしてください。
③冷湿布を貼る
ギックリ腰、ギックリ背中は上述したように「肉離れ」が原因となっている場合がありますので、肉離れによる炎症を緩和するためにも湿布を貼る時には「白い厚目の」湿布である「冷湿布」を貼るようにしましょう。
肌色タイプの薄い湿布は、冷湿布でも温湿布でもありません。
患部の熱が治ったり、症状が起きてから3、4日もしたら、炎症もだいぶ治っていると思いますので、肌色タイプの湿布に切り替えていただいて大丈夫です。
④治療を受ける
「痛みはあるものの、何とか動ける」という場合は、病院はもちろんのこと、接骨院や鍼灸院、整体院などでの治療を受けると治りが早いと思います。
どこを選ぶかはご自身の選択によりますが、かかりつけや行きつけの病院、治療院があるようでしたら、まずはそちらでご相談いただくのがいいと思います。
入浴の可否につきましてもそちらにご相談いただければと思いますが、私の場合は状況に応じて入浴を勧める場合がございます。
冷えから来るギックリ腰、ギックリ背中の場合には、入浴で温めていただたいた方が翌日が楽になるというケースを経験しているからです。
ギックリ腰、ギックリ背中にならないための6つの予防策
さて、ギックリ腰、ギックリ背中にならないためには、どうすればいいでしょうか?
上述した原因の中でも触れていますが、
①無理な体勢で物を持ち上げない
②無理な体勢を取らない
③くしゃみなど急激かつ瞬時に圧がかかる体勢に気をつける
④体を冷やさない
⑤筋肉の柔軟性を高める
⑥座る姿勢に気をつける
ということが何よりも大事です。
①無理な体勢で物を持ち上げない
②無理な体勢を取らない
下の写真のように床に置いてある荷物をきちんとしゃがまないで横着して取ろうとしたり、急に体動かしたり、といったことでギックリ腰、ギックリ背中になってしまうので、それらの行為を避けることが予防策の大前提になります。
③くしゃみなど急激かつ瞬時に圧がかかる体勢に気をつける
特に軽く見られがちなのが「くしゃみ」の時です。
「たかがくしゃみ」と思われますが、このくしゃみが原因で腰のヘルニアの手術を受けることになってしまった方や背中を痛めてしまった方もいらっしゃいますので、「たかがくしゃみ」と侮ることはできません。
くしゃみをする時は、壁やテーブルなどに両手をついて、くしゃみの衝撃を和らげましょう。
くしゃみの怖さについては「くしゃみでギックリ腰!」をご覧ください。
④体を冷やさない
⑤筋肉の柔軟性を高める
また、冷えや運動不足で筋肉が硬くなっている場合は、より一層リスクが高まりますので、「これまでギックリ腰になったことはないから大丈夫!」などと過信は禁物です。
パソコンやスマホをやり過ぎると、背中から腰にかけての筋肉が固まりやすくなりますので、適度な運動やストレッチで筋肉の柔軟性を高めましょう。
特に背中、腰、臀部のストレッチが予防効果が高いです。
ストレッチは下記のようなストレッチを参考にしてみてください。
⑥座る姿勢に気をつける
また、イスやソファに座る時に背もたれに深く腰をかけないで、浅く座ることも腰や背中を痛める大きな要因となりますので、普段座る姿勢にも十分気をつけるようにしましょう。
普段から上の写真のような座り方で座っている方は、常に腰や背中を緊張させ、「ギックリ腰やギックリ背中になってください」と言わんばかりの姿勢となりますので、本当に注意が必要です。
上述したような予防策を見直してみると、普段の生活といかに深く関わっているかがお分りいただけると思います。
つまり、ギックリ腰やギックリ背中は、日常生活の見直しで十分に予防できるということです。
生まれながらにしてギックリ腰やギックリ背中になる方はいないので、普段の生活、姿勢を省みながら、上述した予防策を上手に取り入れましょう。
その他の注意点は?
その他の注意点としては、
①寝返りを打てるような環境で寝る
②マットレスを替える(向き、買い替え)
③ソファで寝ない
といったところでしょうか。
①寝返りを打てるような環境で寝る
寝返りは、寝ている時の体の硬直を溶かす意味でも、体の疲れを取る意味でもとても大事です。
寝返りはしていないようでも、1時間当たり平均4回近く寝返りを打っていると言われています。
そのため、小さいお子さんやペットと一緒に寝ていたりして、寝返りが打てない環境で寝ていると、首、肩、背中、腰を痛めるだけでなく、疲労回復もしにくくなくなります。
寝返りの大切さについては、こちらのブログもご覧ください。
②マットレスを替える(向き、買い替え)
マットレスは枕ほど注目されませんが、睡眠におけるマットレスの果たす役割は大きいです。
買ってからマットレスの向きを変えたことがないという方は、頭と足の位置を反対にして向きを変えてみるだけでも効果はあります。
購入から年月が経っているという場合は、スプリングがへたってきている場合もあり、腰や背中に負荷がかかり過ぎている場合もあります。
詳しくは、マットレスの重要性については、こちらもご覧ください。
③ソファーで寝ない
ついウトウトとソファーで寝てしまうことがありますが、ソファーは「家具」であって「寝具」ではないので、「寝違え」や「ギックリ腰」、「ギックリ背中」の原因になってしまいます。
ソファーで寝てしまい、その後ひどい目に遭った方が何人も当院にお見えになっています。
それくらい「寝具」と「家具」は違う、ということです。
くれぐれもソファーでは寝てしまわないように注意しましょう。
ソファーと背中の痛みとの関係については、こちらのブログもご覧ください。
それでももしギックリ腰、ギックリ背中になってしまった場合には、当院がそのお手伝いをできればと思いますので、これらの症状はもちろんのこと、普段から腰や背中に痛みや張りを感じている方は、お気軽にご相談ください。
◉当院のご案内◉
首コリ、痛み、しびれなら
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