こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。
いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
皆さんは枕をよく替えますか?
寝具の老舗大手メーカーの「東京西川」が、500人以上にとったアンケート結果だと、半分以上の方が「枕が合ってない」あるいは「合ってない気がする」と答えたそうです(20〜40代男女、510名から回答)。
(東京西川のHPより画像引用)
実は「枕が合わない」、「枕をよく替える」という方には共通した特徴があります。
それは一体なんでしょうか?
「枕が合わない」、「よく替える」という方に共通した特徴とは?
「枕が合わない」、「枕をよく替える」という方に共通した特徴は、「首が悪いこと」です。
理想的な寝姿は、壁に「頭」と「お尻」と「かかと」を付けて直立した時の姿勢をそのまま横にした体勢と言われています(立位だと筋肉が緊張しているので、横になった時とは違うという意見もあります)。
(快眠タイムズより画像引用)
正常な首の方の場合は、ベッド上でこのような体勢を取ることができます。
しかし、首が悪い方の場合は、この体勢では苦しくて枕を高くしないと辛かったり、反対に枕をすると辛くなります。
枕を高くしないと寝られない方は、頚椎の上部にズレがあることが多く、「上を向く」という姿勢が辛くなります。
そのため、自然と枕を高くして「顔が前に出る」ような姿勢の方が楽なので、無意識にこのような姿勢を取ろうとするのです。
これが「枕を高くしないと寝られない」という理由です。
(快眠タイムズより画像引用)
反対に、「枕があると不快」という方は頚椎の下部にズレがあることが多く、「下を向く」という姿勢が辛くなります。
そのため、自然と枕を低くするか、あるいは枕をしないで寝る方が楽ということになります。
(快眠タイムズより画像引用)
このように、枕の高さに問題のある方は、「首の状態が良くない」ということが言えます。
首の状態が悪い理由とは?
それでは、首の状態が良くない理由は一体なんでしょうか?
実は、首の状態が悪い理由は人それぞれで、千差万別なので一概に「これが原因です!」とは言えません。
枕が合う合わないに関わらず、「交通事故に遭ったことがある」、「高いところから落ちたことがある」、「スポーツで痛めてしまったことがある」などの経験がある方は、間違いなく首が悪い状態のため、首痛、首コリ、肩コリ、頭痛、腰痛などに悩まされていることが多いです。
交通事故で鞭打ちになった方や首を痛めるようなケガを経験したことのある方は、上を向くのが辛かったり、下を向くのが辛かったりするようなことが多く、「どんな枕を試してもなかなかいい枕に出会わない」という方が少なくありません。
また、パソコンやスマホのやり過ぎで頚椎の弯曲が失われてしまった「ストレートネック」の方も、首の状態が悪く、枕の高さで悩む方が多いです。
例えば、ストレートネックの方が少し高い枕を使用すると、寝ている間中、ストレートネックの状態がキープされたままになってしまいます。
その状態だと、自然と歯が噛み合ってしまうため、寝ている間中ずっと食いしばっていることになってしまいます。
*食いしばりの原因はこれだけではありません
先ほど書いたように、必要以上に寝ているときに食いしばってしまうと、朝起きた時に首や肩が凝っていたり、歯が痛かったりということが起きてしまいます。
さらに、ストレートネックの方の場合、背中が丸まって猫背になり、背骨のS字カーブが失われているため、腰痛にもなりやすく、高い枕だと腰痛が助長されてしまう可能性があります。
このように、首の状態が悪い方は、ただでさえ首コリや肩コリなどの体の不調を来しているのに加えて、首の状態の悪さが枕の高さに影響されてしまうため、朝起きた時の体への負担が生じやすくなってしまいます。
理想的な枕の高さとは?
それでは、理想的な枕の高さはどのくらいの高さなのでしょうか?
通常、枕の高さは鼻から息を吸った時に、空気が一番入る高さが理想で、その高さは個人差があるものの、概ね5cm〜7cmくらいです。
「枕の高さが合わない」という方は、もしかしたらご自分の最適な高さよりも高かったり、反対に低かったりすることでお悩みになっている可能性が考えられます。
枕の高さは「5cm〜7cm」を基準に、寝ている時に鼻から一番空気が入りやすい、楽な高さに調整してみてください。
どうすれば合う枕が見つかるのか?
とは言え、高い枕でないと寝られない方は5cm〜7cmの高さの枕では結局合わず、また枕を探す旅に出なくてはいけなくなってしまいます。
「また枕を買わないといけないの??」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、首の状態を良い状態にすることで、改めて購入しなくても、もしかしたら今までお使いの枕がフィットする可能性もあります。
枕を探すことを考える前に、まずは「首を治す」ことに取り組んでください。
どんなにいい枕を買っても、肝心の首の状態が悪ければ、結局は「合わない枕」となってしまう可能性が高いからです。
首の状態を良くし、その状態に合った枕を使うことで、良い眠り、快適な目覚めが得られることになります。
高さ以外の枕選びのポイントとは?
首の状態は、日々の生活習慣や過去の事故やケガなどの影響を受けるため、定期的な首のメンテナンスが必要になります。
そのため枕も、ご自分に合った高さを調整してくれる「ピローフィッター」がいる寝具店で枕を購入し、購入後も高さを再調整できるタイプの枕をお選びいただくのが一番いい方法だと思います。
【枕の中敷を出し入れして高さを調整】
(西川公式オンラインショップより画像引用)
【枕の中にある中材を出し入れして高さを調整】
(西川公式オンラインショップより画像引用)
そのことによって、「枕が合わなくなってきた」→「首のメンテナンスをする」→「枕の高さを再調整する」→「快適な睡眠、目覚めが得られる」というサイクルが得られます。
そして、枕選びで何より重要なのが、「楽に寝返りが打てる枕」を選ぶことです。
寝返りは疲労の回復、体のコリを防ぐなどの効果があり、とても重要な行為です。
そのため、「楽に」寝返りがしやすいかどうかが、高さとともに枕を選ぶ際のポイントになります。
基本的にどんな枕でも寝返りを打つことはできますが、ポイントは「楽に」できるかどうか?です。
「寝た時の姿勢と起きた時の姿勢が同じなので、一度も寝返りを打ってない」と思っている方でも、一晩で10〜20回、多い方だと30回くらい寝返りを打っています。
そうやって自らの体を無意識にリセットしようとしているのです。
「『楽に』寝返りが打てる枕がいかに大事か?」ということがお分かりいただけるのではないでしょうか?
まとめ
長年枕が合わないとお悩みの方は、もしかしたら首にその原因があるのかもしれません。
まずは首の状態を良くすることから始めてみましょう。
そして、枕を選ぶ際には
・鼻から息を吸った時に空気が一番入りやすい高さ
・「楽に」寝返りが打ちやすい枕
に気をつけてお選びください。
このブログにお心当たりのある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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2020年1月17日 8:04 PM| カテゴリー:首・ストレートネック