こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。
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「膝の痛みは加齢で起こる」
「膝が痛くなってきたけど、まだそんな年齢じゃないのにショック・・・」
など、膝が痛くなると年齢と結びつけて考えてしまう方は多いと思います。
これもきっと、テレビCMなどの影響によるものと思われますが、その刷り込みは非常に悪い影響だと思います。
と言いますのも、膝の痛みは膝そのものだけが原因ではなく、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)群といういわゆる前腿の筋肉が硬くなることで、膝の皿の動きが悪くなったり、制限されてしまうことで引き起こされることも多いからです。
【大腿四頭筋群】
*青で示されているのが「大腿四頭筋群」
大腿四頭筋群は、膝の皿の上あたりで「膝蓋腱(しつがいけん)」という腱になり、そのまま膝の皿の上を通過し(上の図には青で示されていませんが)、膝の下にある「脛骨(けいこつ)」という骨に付着します。
いわゆる「膝蓋靱帯(しつがいじんたい)」と呼ばれる結合組織になるのです。
そのため、
大腿四頭筋群が張ってしまう
↓
膝蓋靱帯も硬くなってしまう
↓
膝の皿の動きに影響が出る
↓
膝が痛くなる
という流れになってしまうのです。
このように、太ももの前側の筋肉が張って硬くなると、膝の皿の動きを制限してしまうため、「膝が痛い」という時は、まずこの大腿四頭筋の張りと膝の皿の動きをチェックします。
そのチェックによって、どの方向へ皿を動かした時に動きが悪いか、痛いかを確認し、動きの悪い方向や痛みの出る方向の筋肉を緩めていく、というのが基本的な膝の痛みに対する施術となります。
中でも、膝の皿の動きのチェックが一番重要です。
「膝の皿の動きが悪い=膝に痛みが出る」という図式が成り立つからです。
つまり、「膝に痛みが出る原因は、年齢だけではない」ということです。
小学生で膝の痛みに悩んでいたお子さんの実例をお示ししますので、そちらをご覧いただければ「膝の痛み=加齢」という図式は間違っているということをご理解いただけると思います。
膝の痛みに関係するのは大腿四頭筋だけではない
また、膝の痛みには大腿四頭筋だけでなく、「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」という太ももの外側の筋肉、「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)」という大腿筋膜張筋につながる靭帯が張っている場合も起きやすくなります。
*青で示されているのが大腿筋膜張筋
*青で示されているのが腸脛靭帯
この外側の筋肉や靭帯は内側の筋肉(内転筋)よりも強いため、内側の筋肉を引っ張り、小指側の方に体重がかかりやすくなってしまいます。
そうなると、膝の皿も外側に引っ張られるので、膝の内側部分に痛みが出てしまう、ということになります。
腰椎の後ろへのズレも膝の痛みに関係する
ではなぜ、大腿四頭筋群が硬くなってしまうのでしょうか?
その原因の一つには、腰椎のズレにより神経が圧迫されて起きる「神経的な筋肉の硬さ」が考えられます。
腰椎のズレ、特に後ろ側へ腰椎がズレてしまうと、前側の股関節や大腿四頭筋群の方に影響が出て、筋肉が硬くなってしまいます。
当院では、腰椎の後ろへのズレを矯正する手技によって神経圧迫を解放し、自然と筋肉が緩みやすい状況に導いていきます。
*腰椎の後ろへのズレを矯正するイメージ写真
腰の痛みの有無に関わらず、腰椎にズレがあると、腰椎から出ている神経が支配している領域の筋肉は硬くなってしまうので、この腰椎の後ろへのズレの矯正は、多くの痛みを改善する上でかなり重要な技術だと私は捉えています。
腰椎の後ろへのズレの矯正に加えて、神経圧迫によって硬くなってしまっている大腿四頭筋群や膝周りの筋肉を緩めていけば、膝の痛みは軽減されていきます。
なお、膝の痛みの原因の全てが腰椎の後ろへのズレによるものではなく、あくまでも原因の一つですので、その点だけご理解いただければと思います。
膝裏や腿裏の筋肉も膝の痛みに関係する
膝の痛みには前側だけでなく、膝窩筋(しつかきん)と呼ばれる膝裏の筋肉やハムストリングと呼ばれる腿裏の筋肉群も大きな原因となります。
【膝窩筋】
*青で示されているのが膝窩筋です
上の図のように、膝窩筋は大腿骨(だいたいこつ)という太ももの骨の、膝付近の外側から脛骨の後ろ側にくっ付いています。
一方、太ももの裏側にあるハムストリングは、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)から構成されていて、膝の外側や内側に付着しています。
【ハムストリング】
*青で示されているのがハムストリングです
解剖学的に見てもおわかりのように、膝の痛みには前腿の筋肉だけが問題ではなく、膝裏や腿裏といった後ろ側の筋肉も大きく関係しています。
膝裏や腿裏の筋肉が硬くなると、膝の皿が後ろ側に引っ張られて動きが制限され、皿が動きにくくなって膝に痛みが生じてしまうのです。
筋肉と骨を繫ぎ止める「靭帯」も膝の痛みに関係する
また、膝の痛みには筋肉に加えて、筋肉と骨を繫ぎ止める「靭帯」も大きく関わってきます。
「靭帯損傷」などを耳にしたことがあると思いますが、その靭帯です。
膝の靭帯は前側だけでなく、後ろ側にもあるため、この靭帯が硬くなってしまうことによっても関節の動きがスムーズにいかなくなり、膝に痛みが出てしまうのです。
【膝関節前面の靭帯】
*青で示されているのが靭帯です
【膝関節後面の靭帯】
*青で示されているのが靭帯です
そのため、膝の痛みに対する施術は、膝の皿の動きに注意しながら前側、外側、内側、裏側の主に四ヶ所の筋肉・靭帯を中心にケアをしていきます。
そして、その膝の皿の動きの柔軟性、スムーズさという情報から、前腿の内側が張っているのか、外側が張っているのか、あるいは上側なのか?、裏側なのか?を見極めて、張っている筋肉、靭帯を緩めて膝の皿の動きを正常に戻していきます。
もちろん、こうしたバランスの乱れは骨格全体のズレから生じることになるので、頚椎、胸椎、腰椎の矯正を併せてやっていきます。
膝痛に限らず、お身体でお悩み、ご不安をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。
◉当院のご案内◉
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2022年2月18日 8:31 PM| カテゴリー:膝