目黒駅前1分(目黒西口マンション内)。首こり、痛み、しびれ、腰痛、頚椎矯正専門の整体院です。

【改善症例26】腰のズレから生じる膝の痛み

こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。

 

 

いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

 

 

また、いつも当院をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

 

 

今回は下記のような症状で来られた方の改善症例のご紹介です。

 

 

性別:男性
年代:40代
主訴:ソフトボールをやっていて左膝に痛みが生じ、キャッチャーで立ったり座ったりするのが痛い。階段の上り下りも辛い。しばらく様子を見ていたが一向によくならない。

 

 

この方は不定期にご来院されている方ですが、今回はソフトボールをやっていて急に左膝に痛みが出て、プレー中もしばらく経った後も痛みが引かず、階段の上り下りでも痛みが出るとのことでした。

 

 

 

 

数日様子を見ていたとのことですが、なかなか痛みが引かないため、「ソフトボールのプレーにも影響が出るので何とかしてほしい」とのことでご来院されました。

 

 

整形外科では特に診察を受けていないとのことでしたが、まだ40代ですし、おそらく骨の問題ではなく、筋肉の問題だろうと判断して施術を行いました。

 

 

と言いますのも、膝の痛みは膝そのものだけが原因ではなく大腿四頭筋(だいたいしとうきん)群といういわゆる前腿の筋肉が硬くなることで、膝の皿の動きが悪くなったり、制限されてしまうことで引き起こされることも多いからです。

 

*青で示されているのが「大腿四頭筋群」

 

 

大腿四頭筋群は、膝の皿の上を通過し(上の図には青で示されていませんが)、膝の下にある「脛骨(けいこつ)」という骨に付着します。

 

 

いわゆる「膝蓋靱帯(しつがいじんたい)」と呼ばれる結合組織になるのです。

 

 

そのため、

 

大腿四頭筋群が張ってしまう

膝蓋靱帯も硬くなってしまう

膝の皿の動きに影響が出る

膝が痛くなる

 

という流れになってしまうのです。

 

 

触診してみますと、案の定、大腿四頭筋群がガチガチになっており、特に外側が硬くなってしまって、膝の皿の動きも悪くなっていました。

 

 

 

 

腰椎の後ろへのズレも膝の痛みに関係する

また、その大腿四頭筋群の筋肉の硬さが、神経が圧迫されて起きる「神経的な筋肉の硬さ」だったため、もしかすると腰椎のズレから生じる筋肉の硬さとそれによる膝の痛みではないかと考えました。

 

 

実際に、その現象の特徴的な要因として、腸腰筋(ちょうようきん)も同じような硬さになるのですが、腸腰筋も大腿四頭筋と同じように神経的な筋肉の硬さを有していました。

 

 

*青で示されているのが「腸腰筋」

*「大腰筋(だいようきん)」と「腸骨筋(ちょうこつきん)」を合わせて「腸腰筋」と呼ばれます

 

 

 

そこで膝周辺の筋肉を緩める前に、腰椎のズレ、具体的には「腰椎の後ろ側へのズレ」を矯正して戻しました。

 

 

 

 

これにより、神経の圧迫が解放されるので、神経的な筋肉の硬さが緩和され、自然と筋肉が緩みやすい状況になるのです。

 

 

腰椎の後ろへのズレを矯正して戻した後、一度起きていただき、膝の痛みを確認していただくと、

「え?!痛みがだいぶ減ってます!」

と、先ほどまでの膝の曲げ伸ばしによる痛みがかなり軽減されていました。

 

 

この状態になっていれば、あとは神経圧迫によって硬くなってしまっている筋肉を緩めていけば、さらに痛みが緩和されると思われたため、膝の皿の動きを確認しつつ、腸腰筋、大腿四頭筋群を緩めていきました。

 

 

膝裏や腿裏の筋肉も膝の痛みに関係する

実は、膝の痛みには前側だけでなく、膝窩筋(しつかきん)と呼ばれる膝裏の筋肉やハムストリングと呼ばれる腿裏の筋肉群も大きな原因となります。

 

 

下の図のように、膝窩筋は大腿骨(だいたいこつ)という太ももの骨の、膝付近の外側から脛骨の後ろ側にくっ付いています。

 

 

【膝窩筋】

*青で示されているのが膝窩筋です

 

 

 

一方、ハムストリングは大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)から構成されていて、膝の外側や内側に付着しています。

 

 

【ハムストリング】

*青で示されているのがハムストリングです

 

 

解剖学的に見てもおわかりのように、膝の痛みには前側の筋肉だけが問題ではなく、膝裏や腿裏といった後ろ側の筋肉も大きく関係しています。

 

 

膝裏や腿裏の筋肉が硬くなると、膝の皿の動きに影響を及ぼし、皿が動きにくくなって膝に痛みが生じてしまうのです。

 

 

実際、この方の膝裏もかなり硬くなっており、触られるとかなり痛い様子でした。

 

 

これも腰椎の後ろへのズレによるものです(この方の場合は)。

 

 

一通り、膝の痛みに関わる筋肉、触ってみて気になる箇所を緩めたあと、再度膝の曲げ伸ばしをしていただくと、

「あ!全然違う!痛くない!」

と膝の痛みがほぼなくなったことに驚かれていました。

 

 

 

 

普段、腰の痛みはあまり感じていらっしゃらない様子でしたが、腰の痛みの有無に関わらず、腰椎にズレがあれば、腰椎から出ている神経が支配している領域の筋肉は硬くなってしまうので、今回はそれが膝の痛みに繋がっていたという典型的な一例です。

 

 

他にも腰椎の後ろへのズレによって、股関節に痛みが出たり、臀部に痛みが出たりすることもありますので、この腰椎の後ろへのズレの矯正は、多くの痛みを改善する上でかなり重要な技術だと私は捉えています。

 

 

 

 

なお、膝の痛みの原因の全てが腰椎の後ろへのズレによるものではなく、あくまでも原因の一つですので、その点だけご理解いただければと思います。

 

 

膝痛に限らず、お身体でお悩み、ご不安をお持ちの方はぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

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