こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。
いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
ここまで展開してきました【ダイエット脳を鍛える方法】(知識編)のまとめを一回で終わらせようと目論見ましたが、ちょっとボリュームが多過ぎてしまうため、少し刻んでまとめていきたいと思います。
前半の【ダイエット脳を鍛える方法1〜8】では主に「なぜ糖質や炭水化物を摂り過ぎると中性脂肪が増えるのか?」ということを中心にお話してきましたが、後半では太る原因と思われていた「脂質」についてまとめていきたいと思います。
では、まず「脂質自体が中性脂肪を増やすと言うよりも、脂質のカロリーが高いため、摂取量が多いとエネルギーを消費しきれずに「摂取エネルギー>消費エネルギー」という図式になってしまうことが脂質で太る原因」であることをお伝えしました。
その上で、「糖質は摂り過ぎによって中性脂肪を増やす「直接的」な原因になり、脂質もコレステロールや中性脂肪を増やす「間接的」な原因になるため、両方を適度に減らすことが大事」ということをご説明しました。
その最後に「良質の脂質はむしろ積極的に摂った方がいい」ということをお伝えしましたが、それを詳しく解説したのが、
です。
具体的には「オリーブ油、菜種油などの油と魚の油、しそ油、えごま油などの油」です。
「一価不飽和脂肪酸(オメガ9)」(図中④)のオレイン酸:オリーブ油、菜種油(キャノーラ油)に含まれる
エイコサペンタヘキ酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA):魚の油に含まれる
「n-3系(オメガ3)の多価不飽和脂肪酸」(図中⑤)の「αリノレン酸」:しそ油、えごま油、亜麻仁油に含まれる
が一番オススメの油で、悪玉コレステロール、中性脂肪を下げる、ということを構造式の話も交えて解説しました。
さらに、
【ダイエット脳を鍛える方法11】n-3系(オメガ3)脂肪酸の特徴とは?
では、いい脂質の代表例でもあるn-3系(オメガ3)脂肪酸は、「酸化されやすく、熱に弱い」ため、炒める、揚げるなどの加熱調理には使えない、という注意点をお伝えしました。
そして、それには酸化を受けやすい「二重結合の数」が関係していることをまた構造式を交えて解説しました。
*EPAの構造式(二重結合が5つもあるので酸化を受けやすい=熱に弱い)
(Wikipediaより画像引用)
*DHAの構造式(二重結合が6つもあるので酸化を受けやすい=熱に弱い)
(Wikipediaより画像引用)
しかし、n-3系(オメガ3)脂肪酸でも、熱にも強い「インカインチオイル」というものがあることをご紹介しました。
(アルコイリスより画像引用)
インカインチオイルは、「n-3系(オメガ3)脂肪酸」の「αリノレン酸」がしそ油やえごま油、亜麻仁油よりも多く含まれる上に、抗酸化作用の強いビタミンEもえごま油やしそ油、亜麻仁油に比べて多いため、抗酸化力に優れているという特徴があり、これが熱にも強い理由であることをお伝えしました。
そして、ここから少しと言いますか、かなり小難しい話の連発になってしまったので、途中で嫌になってしまった方も多いかもしれません。
「コレステロールの真実」と題して、5回に分けて解説しました。
コレステロールの概要とコレステロールの有用性をお伝えし、コレステロールは悪者ではないことをお話しました。
(役に立つ薬の情報〜専門薬学より画像引用)
・「食事由来のコレステロールは全体の20%ほどしかないこと」
・「コレステロールの摂取基準の上限が撤廃されたこと」
・「卵を多く摂取してもコレステロール値にはあまり影響がないこと」
・「コレステロール値が高い方が寿命が長い可能性が指摘されていること」
などをお伝えしました。
ここでは、「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDLコレステロールは、実はそれ自体は悪者ではなく、「酸化されてしまうこと」が問題であるため、酸化されないように抗酸化作用の高い緑黄色野菜を摂りましょう、ということをお伝えしました。
・「LDLコレステロールそのものは悪くない」
・「酸化された酸化LDLコレステロールとそれが小型化した小型LDLコレステロールが問題である」
・「中性脂肪によってLDLコレステロールが小型化されてしまう」
・「糖質によってもコレステロールは合成される」
ことをお伝えしました。
(糖尿病リソースガイドより画像引用)
ここでは、「脂質(n-3系脂肪酸・オメガ3)を摂ることで、どうして脂質(中性脂肪、コレステロール)が下がるのか?」ということを可能性のあるメカニズムを3つほど仮説として提唱させていただきました。
・「中性脂肪が下がることによって、間接的にコレステロールも下がる」という可能性
(慶應大学医学部化学教室井上教授)
・魚の油に含まれるEPAやDHAが脂肪燃焼細胞である「褐色脂肪細胞」の数を増やし、中性脂肪の減少や体温上昇をもたらす」可能性
(Kim et al., Scientific Reports volume 5, Article number: 18013 (2015))
・「EPAがコレステロールや中性脂肪の消化管からの吸収を抑制したり、肝臓での生合成を抑制したりする効果に起因している」可能性
(医薬品「エパデール」の添付文書)
明確なメカニズムについては不明なものの、上記のようなメカニズムが絡み合って、「脂質(n-3系(オメガ3)脂肪酸)によって、脂質(中性脂肪、コレステロール)が減る」のではないかという仮説です。
「適切な油を摂ることは、肌やホルモンの合成のみならず、腹持ちもよくなるため、ダイエットには欠かせないので、良質の脂質は積極的に摂る必要性がある」ということを説明するために、脂質関係の話が多くなってしまいました。
またまたボリュームが多くなってしまいましたので、この続きはまた次回とさせていただきます。
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2019年6月26日 9:08 PM| カテゴリー:ダイエット