こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。
いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
先日、脂肪になるのは「脂質ではなく、炭水化物である」とお話ししましたが、それは一体なぜでしょうか?
そこには「ブドウ糖」と「インスリン」という単語がキーワードになります。
皆さん、血糖値という言葉は聞いたことがあると思いますが、これは血液中のブドウ糖の濃度を表しています。
ブドウ糖は、炭水化物(ご飯、パン、麺、粉物など)が分解されたり、砂糖などの糖質を取ると血液中に増えます。
このブドウ糖は細胞に取り込まれ、細胞のエネルギー源として使われるのですが、その時に細胞へ取り込む役割をするのがインスリンです。
つまり、炭水化物や糖質を摂ると血液中にブドウ糖が増えますが、増えたブドウ糖はインスリンによって細胞に取り込まれ、細胞のエネルギー源として利用されるのです。
血液中に増えたブドウ糖はどこへ??
では、この辺のことをもう少し詳しくお話ししましょう。
炭水化物や糖質を摂ることで血液中に増えたブドウ糖は、門脈(もんみゃく)という肝臓へつながる血管を介して肝臓へ送られます。
*こちらの図をご覧いただきながら下記の説明文をお読みいただくとわかりやすいかもしれません。
肝臓へ送られたブドウ糖は、「グリコーゲン(グリコの名前の由来になったものです)」という形で、すぐにエネルギー源として利用できるように保存されます。
肝臓は様々な役割を担う大事な臓器で、主に物質の合成や分解を担当しています。実は、食事由来のものだけでなく、肝臓でもブドウ糖は作られます。
このように、肝臓ではブドウ糖をストックしたり、新たに合成したりして、すぐにエネルギー源として利用できるようにしているのです。
インスリンはなぜ「太るホルモン」なの?
一方、ブドウ糖が肝臓へ運ばれると同時に、膵臓からは血糖値を下げるインスリンが分泌されます。
膵臓から分泌されたインスリンは、ただでさえ血液中のブドウ糖が増えているので、これ以上血液中のブドウ糖が増えないように肝臓でブドウ糖が作られるのをストップさせます。
さらに、インスリンはブドウ糖を作るのをストップさせるだけでなく、ブドウ糖を中性脂肪という形にしてエネルギーをストックしようとしてしまいます。
これが、インスリンが「太るホルモン」と呼ばれる所以です。
本当は血糖値を上げ過ぎないように(糖尿病にならないように)しているだけで、悪者ではないのですが・・・
ブドウ糖はインスリンによって中性脂肪に変換される
しかし、肝臓のスペースはあまり大きくないので、肝臓に入れられるブドウ糖のスペースはすぐにいっぱいになってしまいます。
そうすると今度は、インスリンは肝臓よりもスペースのある筋肉へブドウ糖を取り込んで保存しようとします(筋肉でもグリコーゲンとして保存)。
筋肉は肝臓よりもブドウ糖を入れられるスペースがあるとはいえ、筋肉もスペースが限られているため、ある程度の量で筋肉もいっぱいになってしまいます。
そうすると、行き場のなくなったブドウ糖はインスリンによって一番スペースのある脂肪細胞へと最終的に運ばれます。
脂肪細胞へ運ばれたブドウ糖はいくつかの過程を経て「グリセロール」という物質になり、肝臓で作られた中性脂肪由来の「脂肪酸」や食事で摂った脂質由来の「脂肪酸」と結合します。
こうしてできたのが、皆さんが言う「脂肪」の正体である「中性脂肪」です。
このように炭水化物や糖質を摂りすぎると中性脂肪が作られやすくなり、結果として体脂肪が増えてしまうのです。
ちょっとわかりにくい説明だったでしょうか・・・
次回はもう少しわかりやすく説明したいと思います。
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2015年1月21日 9:50 PM| カテゴリー:ダイエット