こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。
いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
皆さん、「脳」は賢いと思っていませんか?
たしかに、思考、計算、記憶、学習、認知など、脳が関係する事柄は無数にありますので、そういう意味では非常に優れた臓器です。
しかし・・・
脳は意外と曖昧なんです。
痛みの世界でも「脳は曖昧」
それは痛みの世界においても同じことが言えます。
例えば、戦争や事故などで右手を失ってしまった方がいるとします。
外見的にも右の手首まではあるのですが、掌や指はない、という状態だとします。
右手は失われてしまっているので、本来ならば痛みを感じないはずなのですが、「なくなっている右手の指先に痛みを感じる」、「指先のところが熱い」という感覚が生じてしまうことがあり、そうした事例は実は少なくありません。
これを幻視痛(げんしつう)と言うのですが、痛みを取るのにとても難治します。
脳が曖昧、というのはこのことではなく、これからお話しすることになります。
実はこの幻視痛の痛みを取り除く目的で、海外である実験が行なわれたことがあります(すみません。出典などは忘れてしまいました・・・)。
その実験とは、右手をなくしてしまった方にイスに座ってもらい、机の上に腕を置いてもらいます。
さらにその机の上に鏡を置くのですが、鏡はその方に対して垂直に立てます。
そして、その方にはその鏡を覗き込んで見てもらうという非常に単純なものでした。
*(株)日本メディックスHPより
つまり、その方が左側からその垂直に立てられた鏡を覗き込むと、左腕が鏡に映ることになります。
そうすると、左腕は鏡越しには「負傷していない右腕」に見える訳です。
左腕は負傷していないのできちんと掌も指もあるからです。
その方にとっては負傷していない左腕が鏡越しには右腕に見えるので、あたかもなくなった右腕が復活したように見える訳です。
右手の先にあった痛みや灼熱感といった感覚が消失
そうすると、どうなったか。
なんと、右手の先にあった痛みや灼熱感といった感覚が消失したのです!
右手は負傷してなくなったままにもかかわらず、です。
これは実は治療の一環なのですが、このように脳を錯覚させることによって、なくなってしまった手や腕に生じる痛みや灼熱感などの不快な症状を取り除いていくのです。
すべての症例でこのようにうまくいく訳ではありませんが、こうして「脳の感覚」を誤摩化すことによって、脳の興奮性を抑え、自然と正常状態に落ち着くようにしていきます。
人は同時に2つ以上の痛みを認知できない
ちょっと話しはそれますが、例えば肩コリで悩んでいる方がいるとします。
でも触ると腰も悪い。
しかし、その方は腰痛は感じていない、とします。
この場合、肩コリと腰痛という2種類の痛みがある訳ですが、人は不思議なものでどちらか辛い方にフォーカスする傾向があるので、同時に両方が辛いということにはなかなかならないのです。
そのため、肩コリが解消されると「なんだか最近腰が痛くなってきたな」と「誤解」するのです。
元々腰が悪かったことに気づいていなかっただけなのに。
このように脳の感覚というのは非常に曖昧で、いい加減なものではありますが、だからこそヒトは生きていけるのかもしれません。
曖昧だからこそ、逃げる道があるというか・・・
全てが全て、全部受け止めて、しかも手放すこともできずにずっと抱え込んでいるままだとしたら、苦しくて生きていけないですからね。
それを緩和するために、どこかしら曖昧な感覚にすることで、わざと鈍感になるのかもしれません。
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2014年10月3日 10:21 PM| カテゴリー:お知らせ