サプリメントって必要?

サプリメントとは、「ライフスタイルの中で不
足する栄養素を補うもの」
です。


そのため、薬ではなく、あくまでも「普段の食
生活で足りないものを補うもの
」である、とい
うことをご理解ください。


逆に言えば、普段の食生活が偏りなくバランス
が取れていれば、サプリメントは必要ない、と
も言えます。


つまり、ライフスタイルの基本は「食事」にあ
る、ということになります。


ビタミンやミネラル、という言葉をよく耳に
しても、実際それらがどのような働きをして
いるかについてはあまりよく知らない、とい
う方がほとんどだと思います。


ビタミンやミネラルが体の中で必要とする量
はごくわずかですが、生きていくためには必
要不可欠な存在で、これらが体の中で不足す
ると様々な病気や障害が引き起こされてしま
います。


ビタミンやミネラルの大部分は体の中で作り
出すことができないため、食事として外から
摂らなければなりません。


そのため、食事は単に空腹を満たすものでは
なく、人間が生きていく上で必要不可欠な栄
養素を取り入れる大切な時間と捉えてくださ
い。


しかし、食事だけで全ての栄養素を過不足す
ることなく万遍なく摂り入れる、というのは
なかなか難しいですし、インスタント食品や
加工食品、清涼飲料水などをまったく口にし
ないで生活する、というのも現実的ではあり
ません。


また、糖分や脂分などを摂り過ぎて、必要以
上にビタミンやミネラルを消費してしまって
いる可能性もあります。


さらに、現在飲んでいるお薬を体の中で分解
するときに必要な酵素の働きにも、ビタミン
やミネラルが関わっており、お薬が分解され
るときにはビタミンやミネラルが消費されて
しまいます。


そのため、食事だけでは不足しがちなビタミ
ンやミネラルを、サプリメントで補充する必
要があるのです。


とは言っても、サプリメントはあくまでも食
品。薬ではありませんし、「サプリメントだ
け飲んでいれば健康!」とは言えません。


上述の通り、あくまでも「食事で足りない栄
養素を補うもの」です。


サプリメントに頼り切らず、ご自分のライフ
スタイルを見つめ直して、上手にサプリメン
トを取り入れたいものですね。


インフルエンザって何?その2

前回のお話しでインフルエンザウイルスには
A型、B型、C型の3種類のタイプが存在する
し、中でもA型が一番変異が多く、そのため
危険性が高いとお話ししました。


また、インフルエンザウイルスには感染する相
手の細胞表面にくっつくスパイク的な役割の
「ヘマグルチニン」と感染した相手の細胞から
離れて次の細胞に移る役割を持つ「ノイラミニ
ダーゼ」という糖タンパク質を備えている、と
いうこともお話ししました。


では、なぜA型は変異が多いのでしょうか?


それはA型のヘマグルチニンとノイラミニダー
ゼは変異しやすい性質を持ち、多くの「亜種」
という「兄弟」がいるからです。


その兄弟の数はヘマグルチニン(H)には16
種、ノイラミニダーゼ(N)には9種が存在
することが知られています。


つまり、組み合わせとしては「H1N1」から
「H16N9」までの「兄弟」が存在する、と
いうことです。


2〜3年前に大流行して脅威をまき散らした新
型インフルエンザはH1N1型です。これは、
かつて世界的に大流行したスペイン風邪
(H1N1型)やAソ連型(H1N1型)と同
じタイプです。でも、それらとは「似て非なる
もの」で若干異なるため、多くの人々が免疫を
持っておらず、大きな問題となったのです。


ちなみに他に流行しやすいの「A香港型」です。


A香港型のタイプはH3N2型です。
(Aソ連型とA香港型は毎年ほぼ交互に流行す
ると言われています)


その他、
「H1N2」
「H2N2」
がこれまでヒトのインフルエンザの原因ウイ
ルスとされています。


ここのところ毎年ニュースで賑わせている鳥
インフルエンザはH5N1型です。毒性は強い
ですがヒトにはほとんど感染しないとされてい
ます。


ただし、A型は変異しやすい性質を持ち、さら
に鳥インフルエンザはヒト以外にもトリ、ブタ
といったものにも感染するため、トリからブ
タ、ブタからトリ、そしてそれらがヒトへ、
と予想もつかない感染ルートで新たなインフ
ルエンザが誕生する可能性があり、油断がな
らないので注視されているワケです。


また、インフルエンザワクチンは、投与したか
らといって必ずしも感染しないわけではありま
せん。


ワクチンの製造には約半年かかるため、その年
の冬に流行しそうなタイプのインフルエンザを
半年前にあらかじめ「予想」して作製します。


しかし、上述したようにA型は変異しやすい
性質があるのでピンポイントで今年のタイプ
に合致させることが難しいため、感染は完全
には防げない、というのが「ワクチンを打っ
ても感染を防げない」という一番の理由です。


ただし、前回もお話しした通り、インフルエ
ンザワクチンによって重症化は防げるとの多
くの報告があるので、ワクチンの接種は行う
べきです。


なお、ワクチンを打ってすぐに効果が現れる
のではなく、打ってからそのワクチンに対す
る「抗体」が作られるのに2週間くらいかか
ります。つまり、効果が現れるまでに2週間
くらいかかる、ということです。


そして、その効果は大体2ヶ月から数ヶ月く
らい持ちます。


そのため、インフルエンザが流行するのは12
月から3月までなので、12月中旬までにワク
チンを接種するのが望ましい
です。


ちなみに今年(2013/2014シーズン)のワクチン
の組成は
新型インフルエンザのH1N1
A香港型のH3N2
B型 
                       
の3株混合ワクチンです。


基本的には昨年(2012/2013シーズン)と同じで
すが、ウイルスを培養した株がそれぞれ若干違
います。そのため、昨年とは「似て非なる」ワ
クチンとなっています。


「昨年打ったから大丈夫!」と思わずに、皆さ
んも12月中旬までにはワクチンを接種してお
きましょう!

インフルエンザって何?その1

インフルエンザのこと、知っているようで知ら
ないこと、ありませんか?


インフルエンザはA型からC型までの大きく3種
類に大別されます。


これがニュースなどで耳にする「A香港型」と
か、「Aソ連型」などで表現されるものです。


それぞれの特徴は・・・

<A型>
毎年冬期に流行する。変異が多い。ヒトだけで
なく、トリ、ブタにも感染する。変異が多いた
め、免疫は長く続かない。だから毎年ワクチン
を接種することになる。

危険性がすごく高い。

<B型>
毎年冬期に流行する。ヒトにのみ感染する。
変異は少ないので免疫が長く続く。
危険性は高い。

<C型>
季節によらず4歳以下に感染する。一度かかる
とほとんど一生免疫が持続する。
危険性は低い。


皆さんがよく耳にするのは、A型とB型ですが、
A型とB型はほぼ症状が同じ(急激な高熱、
悪寒、全身倦怠感、筋肉痛、のどの痛み、鼻
水など)なので、症状からは見分けがつきま
せん。


ただ、B型の場合は消化器症状が強いため、
それによって判別されることもあります。


しかし、問題となるのはB型ではなく、A型
です。


それは、ウイルス(細菌もですが)がもつ
「変異」という性質がA型の方が強いからで
す。


細菌と違って、ウイルスは自分では生きられ
ず、他の生物に寄生しないと生きられないの
です。


ちょっと専門的な話しになりますが・・・


インフルエンザウイルスの表面には、ヘマグル
チニン(HA)という糖タンパクとノイラミニ
ダーゼ(NA)という糖タンパクが存在します。


<ヘマグルチニン(HA)>
感染する相手の細胞の表面にくっつく「スパイ
ク」的な役割を持つ。

<ノイラミニダーゼ(NA)>
感染した相手の細胞から離れて、次の細胞に移
る役割を持つ。

*クリックすると図が出ます
インフルエンザウイルス



ヘマグルチニンはインフルエンザウイルスが寄
生する(宿主)細胞にくっつく、という役割を
しています(スパイク的な役割)。


インフルエンザウイルスは寄生する細胞にくっ
ついた後、その細胞の中へ侵入していき、その
細胞の核に自分の遺伝子を送り込み、自分の代
わりにインフルエンザウイルスを増殖してもら
うのです。


自分では生きていけないので・・・


ただ、インフルエンザウイルスをせっかく増殖
してもらっても、そのままでは増殖してもらっ
た細胞にくっついたままです。


そこでノイラミニダーゼという酵素によってそ
の細胞から切り離せるようにします。それによ
って次の細胞に感染することができるのです。


つまり、「生き延びることができる」というこ
とです。


このように、インフルエンザウイルスはどんど
ん感染を広げていき、生き延びようとします。

*クリックすると感染メカニズムの図が出ます
インフルエンザ感染



抗インフルエンザ薬の「タミフル」や「リレン
ザ」、「イナビル」などは、このノイラミニ
ダーゼの働きを抑える薬です。


そのため、インフルエンザウイルスがある細胞
に感染してインフルエンザウイルスを増殖させ
ても、そこから切り離すことができないため、
他の細胞に移れない、つまり「感染が広がらな
い」ということになります。


これでタミフルなどの抗インフルエンザ薬が
「治療薬」ではなく、「早く症状がよくな
る」、「重症化を防ぐ」薬だということがお
わかりいただけるのではないかと思います。


そして、なぜインフルエンザの症状を発症し
てから「48時間以内」に服用しないと効果
が弱まる、ということも。


つまりは、これらの薬は、「さらなる感染を
防ぐ」薬だからなのです。


次回は、「なぜ毎年インフルエンザのワクチ
ンを打つ必要性があるのか?」について触れ
たいと思います。