こんにちは。品川区目黒駅前「薬剤師の整体院YAJIMA」の矢島です。
いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
皆さんは食物繊維を意識して摂っていますか?
人の消化酵素では消化できない成分の食物繊維には、多くの有益な作用があります。
その摂取量は成人男性で19g以上、成人女性では1日17g以上とされていますが、現実に摂れている量は男性では約14g、女性では約13gくらいです。
つまり4~5gほど足りていないことになります。
では、あと4~5gの食物繊維をプラスするには何をどのくらい食べればいいでしょうか?
食物繊維をプラスするには何を食べればいい?
食物繊維は海藻、野菜、豆、キノコ、果物、大麦、オートミールなどに多く含まれています。
どれか一種類から摂るのではなく、これらを少量ずつ万遍なく摂ることが最も無理なく摂れるコツです。
また、食物繊維には水に溶ける水溶性の食物繊維と水に溶けない不溶性の食物繊維に大別されます。
<水溶性食物繊維>
●便を柔らかくする、すべりをよくする
●血糖値、コレステロール値を下げる、善玉菌を増やす
●海藻類、果物、大麦、オートミールに多く含まれる
*水溶性食物繊維は液体ではなく、ドロッとしたゼリー状です
<不溶性食物繊維>
●便通を促進する、有害物質を排泄する
●野菜類、根菜類、穀類、イモ類、豆類、キノコ類に多く含まれる
水溶性と不溶性の食物繊維はその役割が異なるため、どちらか一方ではなく、両方とも万遍なく摂ることが大事ですが、水溶性食物繊維はあまり意識されていないことが多いです。
そのため、「便秘だから・・・」とゴボウやレンコンといった根菜類や芋類などの不溶性食物繊維を多く摂り過ぎてしまうと、逆に便が詰まって便秘がひどくなる場合があります。
便秘を解消するには?
不溶性食物繊維はたしかに便通を促すのですが、それは不溶性食物繊維が便の「かさ(量)」を増して、腸管を刺激することで便意を促すからです。
ただ、便秘の場合は便の量が少ないというよりも、便が送られないことが問題となることも多いので、便を「つるん」と送り出してくれる水溶性の食物繊維の量を増やしてみると、便秘が解消されることがあります。
実際に、便秘で悩む70代くらいの女性に「キウイを食べてみてください」とお話ししたところ、「ヨーグルトを食べても、何を食べても便秘が解消されなかったのに、キウイを食べてからは便が出るようになりました!」と大変喜んでいただきました。
便秘の原因にはストレスや緊張などの精神面も関わってきますので、メンタル面の改善も便秘解消には必要になってきます。
食べ物とメンタル面の改善で、便秘薬に頼らずに辛い便秘を解消していきましょう!
ちなみに・・・
便秘薬を使用しても便秘がなかなか改善されない原因についてはまた後日お話ししたいと思います。
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2014年7月11日 12:48 PM| カテゴリー:栄養・食事