前回は気功の師匠のずば抜けた能力に驚き、
「自分の手で人の痛み、辛さを改善するような
道を歩みたい」
と強烈に思った、というところまでお話ししま
した。
もちろん、師匠の才能は持って生まれたもの
です。
いくら師匠の腕が本物で優れたものであって
も、それはマネしてできるものでもないし、
修行してもこのレベルにまで到達するのは、
不可能な話しだということはわかっていまし
た。
なので、そこに向かおうと思ったわけではあ
りません。そこは自分でもわきまえていまし
た。
でも何も使わずに(気は扱っていますが)、
自分の手だけで、人の苦痛を取り除くことが
できるというその神秘性に魅かれ、
「こういうことが自分はしたかったんだ 」
とものすごい衝動に駆られたのです。
その後、そんな僕の気持ちを知った師匠の方
から、
「休みの日にでも勉強しに来たら」
と言っていただき、休みの日には勉強させてい
ただくようになりました。
大学の助手を辞めた後のことは、また改めて詳
しく書きますが、ワケあって実家の会社(薬局)
で働きつつ、整体師の資格を取るために学校に
通いながら、行ける時は毎週のように師匠のと
ころにお邪魔していました。
しかし、実家の会社の仕事が忙しくなり、半年
ぐらい師匠のところに行けない時期がありまし
た。
「一日も早く整体師としてやりたいのに、
何でこんなことをしているんだろう・・・」
「師匠のところに行って勉強したいけど、
今は仕事が忙しすぎて身動きが取れない・・・」
そんな風に現状を嘆き、憂いていた矢先でした・・・
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2014年3月8日 6:25 PM| カテゴリー: