首がズレる理由は様々ありますが、首が大きくズレる原因としては
*交通事故に遭ったことがある
*高いところから落ちてしまったことがある
*転んだり、ぶつけたりして頭を打ったことがある
*スポーツをやって痛めたことがある
などといったことが挙げられます。
こうした原因となったのが例え幼い頃のことであったとしても、「ズレている状態」は戻っていないので、ズレたままになって年齢を重ねていくわけです。
若い頃は筋肉が柔らかいので症状はあまり出てきませんが、年齢とともに筋肉から水分が抜けていくので筋肉は硬くなっていきます。
筋肉が硬くなるということは「関節も硬くなる」ということなので(関節は筋肉によって動かされますので)、年齢とともに様々な症状が出やすくなります。
ただ、これは俗に言う「加齢」や「老化」ということではなく、「ベースに筋肉や関節が硬くなりやすい要因があり、それに加齢という要素が加わる」ということですので、単なる老化とは異なります。
また、上記の原因以外にも日常生活が原因でも首はズレます。
例えば
*噛み合わせが悪い
*枕の高さが合っていない
*寝違えてしまった
などのことが原因でも首はズレてしまいます。
そのため、上述したような大きな事故やケガをした記憶がなくても、日常的にズレる要素があるということになります。
これらの理由で首がズレると背骨がズレ、さらに骨盤(腰椎)がズレる、という流れになり、全身にそれらの影響が出やすくなります。
首は全部で7つの骨からなっていますが、一つ一つの骨が独立して動くことができる構造になっていますので、元々ズレるようになっていると言いますか、ズレてもいい構造になっています。
つまり、一つ一つの骨が別々に動くことで衝撃を和らげることができるため、二足歩行で歩いている以上、首はどうしてもズレてしまいます。
ただ、そのズレが神経や血管を圧迫したり、噛み込んでしまったりしていなければ、大した症状は現れないので問題になりません。
それが神経や血管を圧迫したりしてしまうことが問題なのです。
そのため、ズレが大きいから悪いとか、ズレが多いからダメだとか、そういうことではなく、「そのズレがどういうズレ方をしてしまっているのか?」ということが何よりも重要となってくるのです。
一口に「ズレ」と言ってもとても奥が深く、難しいものなのです。