「小学生や中学生、高校生は肩なんて凝らないだろう」と思っていらっしゃる方は多いかもしれませんが、今、肩コリで悩む小中高生はとても多いです。
昔も肩コリで悩む小中高生はいたと思いますが、その数は昔よりも多いです。
と言っても、きちんとした統計学的データは持ち合わせておりませんが・・・。
華奢で筋力が弱い
まず、一番の原因は体格の変化です。昔(どこを昔とするかも問題ですが)と比べると、「背は高いけど、蹴ったら折れそうなくらい華奢」なお子さんを多く目にすることはないでしょうか?
私は仕事柄なのか、とてもよく目に付きます。
こうした華奢な骨格の子どもは、筋力も弱いので、姿勢が悪くなりやすいのです。
姿勢が悪くなれば、当然肩も凝りますし、腰も痛くなります。
体格の違いは、食生活の変化や外遊びの減少ということが大きな要因だと思われます。
ゲーム、携帯、スマホのやり過ぎ
上記のような華奢で筋力が弱い子どもが、ゲーム、携帯、スマホなど、ずっと下を向いている姿勢を取っていると、姿勢もわるくなり、肩も凝るということは容易に想像できると思います。特に、ゲームをやっている時は背中を丸めて、足を組んで縮こまった姿勢で長時間やっていることが多いと思います。

やってはいけない訳ではありませんが、やる時間を制限したり、姿勢に注意したりすることは躾以外の目的でも必要だと思います。
現代の子どもに肩コリが多い理由は、大まかに上記の理由です。
これに受験勉強で勉強する時間が長かったり、重い荷物を持って登校したりなどの要因が加われば、まだ発達段階にある子どもの体に影響が出ることはお分かりいただけると思います。
こうした理由が特に当てはまらないのに、肩コリがひどい、という場合は、「頚椎のズレ」が原因と考えられます。
当院にも多くのお子さんが来られますが、大抵のお子さんは上記のような理由に加えて、頚椎のズレがある場合がほとんどです。
これから先の人生の方が圧倒的に長いお子さんが、これからずっと肩コリや頭痛で悩まされるのは見るに堪えません。
もし、お困りの親御さんがいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
子どもは治りも早く、回復力が高いので、早めの対処が肝心です。