今年一年ありがとうございました

今年4月3日にここ、目黒で開業してから早く
も8ヶ月が過ぎ、もうすぐ9ヶ月を迎えようと
しております。


本日12月28日を持ちまして、2013年の開
院が終了となります。新年は1月8日(水)
からの開院となります。ご来院、誠にありが
とうございました。


皆様のおかげで、大きなトラブルもアクシデ
ントもなく、無事に過ごすことができました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
ありがとうございました。


2014年が皆様方にとりまして、健康で楽しく
過ごせる一年になりますことを心より祈念い
たします。


ちなみに、私は本厄の年となります・・・
健康に気をつけます・・・


ご来院ならびにブログのご拝読、誠にありが
とうございました。


また来年もよろしくお願いいたします。


鉄分ってどうやって補給する?

先日、妊娠15週目に突入した妊婦さんが来ら
れました。妊娠期には細胞分裂時に使われる葉
酸が必要と言われていますが、他にも鉄分も必
要な栄養素です。妊婦さんに鉄分が必要なワケ
は自分自身だけでなく、赤ちゃんにも酸素や栄
養をあげなくてはいけないからですが、その酸
素や栄養は血液を介して渡されています。そし
てその血液の中には赤血球という成分があり、
これが酸素を全身に送り届けているのですが、
その赤血球の構成成分が「鉄」なのです。



鉄は赤血球のヘモグロビンを作るのに必要不可
欠なミネラルです。ヘモグロビンは体の中に酸
素を運んでくれますので、鉄がないと貧血や酸
欠状態になってしまいます。


そのため、特に貧血がちな女性は鉄分をこまめ
に摂取して貧血を防止したいところです。


では、鉄ならなんでもいいか?というとそうで
はありません。


鉄には吸収のいいヘム鉄と吸収の悪い非ヘム鉄がある

鉄は、ヘム鉄と非ヘム鉄という2種類に分け
られます。ヘム鉄の方が体の中によく吸収さ
れ、レバー、カツオなどの動物性食品に多く
含まれています。


一方、非ヘム鉄は菜の花、ほうれん草などの
野菜、キクラゲに含まれています。非ヘム鉄
の体への吸収率はヘム鉄よりも低いですが、
ビタミンCやタンパク質(肉、魚、豆類など)
と一緒に摂ると同じぐらいに吸収率は高まり
ます。


妊娠期にはなかなか動物性タンパク質が摂れ
ない方もいらっしゃると思います。その際は
上記の非ヘム鉄をビタミンCと豆やチーズと
いったタンパク質と一緒に摂るといいです。


鉄分不足で起きる貧血以外の症状は?

女性の場合、検査では異常がなくても月経な
どで鉄が不足する傾向にあるため、自分では
きづいていないけど実は鉄が不足していると
いう、潜在的な鉄不足になっています。


鉄分不足で起きる貧血以外の症状には、

・朝起きるのがつらい
・体が冷える
・肩が凝る
・集中力がなくなる
・イライラする
・気分が落ち込む
・氷をガリガリ食べる
・目の下にクマが出る
・爪に異常が出る


といった症状が挙げられます。それは、鉄が不
足し、酸素が脳や体に十分に行き渡らないため
に、脳や体が酸欠を起こし、細胞が苦しんでい
る症状として現れてくると考えると分かりやす
いかもしれません。また、「氷をガリガリかじ
るのが好き」という方は貧血であることの証で
す。鉄分が不足すると、味覚異常が起きるから
です。


鉄はどういう食材に多く含まれているの?

鉄が多く含まれる食品の代表例(可食部100g中)
①レバー(牛のレバーは豚、鶏に比べて少ないです)
②干しひじきなどの海藻類
③がんもどき、納豆などの豆製品
④菜の花、ほうれん草などの菜っ葉類
⑤カツオ、マグロの赤身、アサリなどの魚介類



非ヘム鉄が多い植物性食品でも、上述のように
ビタミンCや肉、魚、大豆などのタンパク質と
一緒に摂ると吸収が高くなります。また、赤血
球は鉄以外に、タンパク質に多く含まれるビタ
ミンB6やビタミンB12、レバーや野菜類に
多い葉酸と一緒に作られますので、そうした食
材も摂ると貧血を防止できます。


例えば・・・


「レバニラ炒め」、「マグロ納豆」、「ほう
れん草と卵とキクラゲ」の炒め物などのおか
ずで鉄分を吸収できます。その際に、最近は
少なくなりましたが、鉄製のフライパンや中
華鍋で炒め物などの調理をすると、鉄分が溶
け出し、意外に多くの鉄を取ることが出来る
ので、炒め物には鉄製の調理器具を使うとい
いです。


それでも食事だけではなかなか・・・という
方にはサプリメントをオススメします。
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サプリメントの鉄は、空腹時の方が吸収を妨
げられないので吸収率が高くなります。ただ、
鉄分を空腹時に摂ると胃が荒れて気持ち悪く
なることがありますので、もし空腹時(ご飯
を食べる前)に飲んで気持ち悪くなったら、
食後に変更しましょう。


ただし、妊娠期のサプリメント摂取はあまり
オススメしません。妊娠期はできるだけ食事
から栄養素を得るようにしましょう。

医薬品のネット販売と薬剤師

この前、電車の中吊り広告に「WEDGE」という
雑誌の広告が出ていたのですが、その中で気に
なる記事が書かれていました。


それは「医薬品ネット販売99%超えのまや
かし〜存在価値問われる薬剤師 すがる「参
入規制」〜
」という記事です。


記事を見ていないので詳細はわかりませんが、
ネットでの医薬品販売で薬剤師の存在価値が
低くなり、薬剤師不要論が起こるのを恐れて
ネット販売を阻止しようとしている・・・と
いった内容ではないか?と推測します。


ネット販売のメリット、デメリット

この問題は難しいですね。利便性だけを考え
れば絶対にあった方がいいと思います。一方
で、利用者が薬剤師から適切な情報を得るこ
とができず、症状にミスマッチの薬を選択し
てしまうというデメリットもあります。また、
薬剤師の立場からすると自由に買えることで
起こるリスクも心配です。それは薬剤師の存
在価値が薄れるという類いのものではなく、
薬を知っているからこその不安材料です。


楽天の方々は、これまで問題が起こったこと
はないし、購入履歴が必ず出るのでチェック
しやすいし、一定期間同じ薬を買えないよう
なシステムにすれば問題ない、ということを
お話しされています。たしかに、そういう意
味ではネットで購入する方が安全な部分もあ
ると思います。


でも、何でもかんでも・・・というのは薬の
怖さも知っている立場からすると、やっぱり
全面的にオープンということには双手を挙げ
て賛成とはいかないです。少なくとも第一類
医薬品という規制の厳しい医薬品に関しては
何らかの制約があった方が安心できますね。
それと、オンラインで薬剤師に相談できるよ
うなシステムがあると、自分に最適な薬を選
択することができますので、症状にミスマッ
チな薬を選ぶ過ちを防ぐことができると思い
ます。


ただ、これも時代の流れ。離島や外出できな
い方などのために、ネット販売を解禁するこ
とはとてもメリットがあることだと思います。
それに関しては賛成の意見です。一方、ドラッ
グストアや薬局では薬剤師にわからないこと
をすぐに聞け、自分に適切な薬を手に入れる
ことができるメリットがあります。


どちらを選ぶかは個人の責任、と言っては
少々アメリカナイズな意見でしょうか。


薬剤師の仕事内容を知っていただくことが必要

薬剤師の職能を奪われる・・・という点に
関しては、これは薬剤師がもっと頑張るべ
きです。本当に必要とされているのなら、
そんな議論すらされないはずですから。
また、あまり薬剤師の仕事内容を理解され
ていないということも現実にあると思いま
す。でも、それも薬剤師の使命。もっと世
間の皆様に「薬剤師ってこんな意味のある
仕事をしているんですよ」ということを理
解していただく必要性があります。


病院の地下や調剤薬局でただ薬を取って
渡しているだけではありません。そこに
はものすごい知識や技術が隠されていま
す。でも、それはなかなか表には出にく
いものでもあります。そしてまた、薬剤
師の仕事はただ単にお薬を渡すだけでは
ありません。


世間的には「楽でお金もよくていい仕事」
と思われていると思います。そう思われ
ても仕方ない部分もあります。でもそれ
は違うと反論したい気持ちもあります。そ
のためには、もっともっと薬剤師の仕事
内容を知っていただく努力が必要ですね。


いずれにしても、ネット販売される際には
誰もが安心して問題なく購入できるような
仕組みづくりとともに、利用者自身がネッ
ト販売のメリット、デメリットを十分理解
して、リアル店舗との使い分けをしていく
判断も同時に求められるのではないか?と
いうのが私の今の意見です。


皆さんにとって利用しやすいシステムにな
ることを切に願っています。